抗がん剤治療中のスキンケア(経験者の視点から)

2025年07月31日

抗がん剤治療中の肌は、乾燥・赤み・かゆみなど、いつもと違うサインが出やすいと言われています。
感じ方は人それぞれですが、私は「できることから、やさしく」続けるケアで、毎日を少しラクにできました。
ここでは、私が実際に助けられた小さな工夫をまとめます。

まずは"わたしの前提"

2020年に乳がんの治療を開始。
しばらくして、今まで平気だった化粧水がピリッとしみたり、肌がつっぱる日が増えました。
完璧を目指すと苦しくなるから、「今日はここまで」でOKにする。
そう決めて、できる範囲のケアを続けました。

※ここに書くことは医師監修ではなく、私の体験談です。合う・合わないは個人差があります。

やさしい洗顔で肌を守る

  • 泡をしっかり作って、こすらず"なでる"くらいで。
  • すすぎはぬるま湯(目安32〜34℃)。
  • タオルは押さえるだけ。拭き取りの摩擦を減らすと、赤みが出にくくなりました。

保湿は"薄く重ねる"

  • 化粧水 → 乳液 → クリームを少量ずつ。
  • 乾燥が強い日は、目元・口元をもう一度重ねる。
  • その日の肌の声に合わせて、量や順番を無理なく調整。

外出しない日もUV対策

  • 窓からの紫外線でも赤みが出た日があり、それ以来"毎日"つけています。
  • 低刺激・ノンケミカルタイプを薄く。室内でも安心感が違いました。

毎日を心地よくする小さな工夫

  • 湿度40〜60%をキープ(加湿器や濡れタオル)。
  • 肌に触れるものは綿やシルクなど"やわらか素材"。
  • お風呂はぬるめで5〜10分。長風呂は乾燥のもとでした。

よくある質問(FAQ)

Q. 治療中に避けた方がいい化粧品は?

A. アルコールが強いもの、香料がきついもの、攻めの成分(レチノールなど)、ピーリング成分(AHA・BHAなど)は私は避けていました。

Q. 日焼け止めは毎日必要?

A. はい。外に出なくても、窓際の紫外線で赤みが出たことがあり、それ以来"毎日"薄くでもいいのでつけるようにしました。

Q. 赤みやかゆみが出たら?

A. いったんスキンケアをシンプルに(オールインワンジェルなど)して様子見。辛い・長引くときは無理せず主治医に相談しました。


おわりに(大切なお知らせ)

ここで紹介した内容は経験者としての体験談です。すべての方に同じ効果があるわけではありません。
スキンケア・化粧品の使用や体調については、必ず主治医や医療従事者にご相談ください。