ピンクリボン月間とは ― 日本で広がる「乳がん検診」と支援の輪

2025年09月08日
小さなピンクのリボン。これは“やさしい合図”であり、検診と支え合いを思い出させてくれるしるしです。
小さなピンクのリボン。これは“やさしい合図”であり、検診と支え合いを思い出させてくれるしるしです。

乳がんは、誰もが直面するかもしれない身近な課題です。
でも、早く気づき、適切にケアすれば、命を守る可能性は大きく広がります。

その想いを形にしたシンボルが「ピンクリボン」。
毎年10月は「ピンクリボン月間」として、全国で啓発の灯が灯り街がピンク色に彩られます。

これまで興味がなかった人も、この記事を読んで「あ、自分にも関係あるんだな」と、少しでも心が動いてくれたらうれしいです。

ちなみに筆者も「ピンクリボンアドバイザー」の試験に向けて勉強中です。

ピンクリボンの意味と広がり

チャリティウォーク。一歩一歩が、だれかの安心につながる。歩くことがメッセージになる時間。
チャリティウォーク。一歩一歩が、だれかの安心につながる。歩くことがメッセージになる時間。

ピンクリボンとは、乳がんの早期発見・治療の大切さを胸に刻む、世界共通のシンボル。
1980年代にアメリカで生まれ、いまでは世界中に広まりました。

日本では1994年頃から啓発の輪が広がり、企業や自治体、医療機関、NPOが手を取り合う動きとして定着。
「知る」「診る」「伝える」が重なって、日常に体と心を見つめ直す思いが芽生えます。


全国規模の中心は「ピンクリボンフェスティバル」

誰かのために、そして自分のために。ひとつのリボンが“行動”へとつながっていく象徴です。
誰かのために、そして自分のために。ひとつのリボンが“行動”へとつながっていく象徴です。

代表的なのは公益財団法人 日本対がん協会 を中心とした「ピンクリボンフェスティバル運営委員会」が主催する全国的なフェスティバルです。

ピンクリボンフェスティバル2025

日本対がん協会をはじめとする団体が主催し、東京・大阪・横浜など全国主要都市でシンポジウムやセミナー、街頭イベントを開催。

2025年も例年同様に、医師による講演や乳がん経験者のトークイベント、検診を呼びかけるキャンペーンが予定されています。

夜にはランドマークタワーや東京タワー、各地の公共施設がピンク色にライトアップされ、秋の夜空に浮かぶ光が「乳がん検診を忘れないで」というメッセージを伝えます。
街の灯りに包まれると、運動の広がりが肌で感じられる瞬間です。


日本の広がりを、もっと"身近に"

ピンクリボン月間には、日本各地で「参加しやすく」「気づきやすい」イベントが開かれます。

地域/会場 日付 イベント内容 公式サイト
札幌(チカホ) 9月15日(月・祝) 「ピンクリボン in SAPPORO 2025」音楽ステージや医療相談、テレビ塔ライトアップ。 公式HP
富山西総合病院 10月4日(土) 乳がん検診やトーク、体験型ブース。フォトスポットも。 病院公式
京都タワー(京都駅前) 9月13日(土) スタンプラリー&ウォークと連動したピンクライトアップイベント。 公式HP
京都・清水寺 10月1日(水)予定 境内ライトアップによる乳がん啓発(継続実績あり)。 ※詳細未確認(清水寺公式をご確認ください)
名古屋(テレビ塔 他) 10月1日(火)〜 ライトアップ、フォトラリー、フライベント(Hula for Life)など。 公式HP
八王子 10月予定 夜空に1,000基のスカイランタンを打ち上げる参加型イベント。 ※詳細未確認(八王子市公式サイトなどをご確認ください)
兵庫・姫路城 10月1日(水)予定 世界遺産・姫路城がピンクにライトアップ。 ※詳細未確認(姫路市公式をご確認ください)
とくしま 11月16日(日) 市民公開講座と阿波おどり会館ライトアップ(10月中)。 公式HP
横浜・みなとみらい地区 10月1日〜7日 ピンクリボンライトアップ フォトクルーズ。船上から夜景を楽しみながら啓発に参加。 ※詳細未確認(横浜観光公式をご確認ください)
オンライン・富山リアルウォーク 9月23日(火)~11月2日(日) アプリ対応のチャリティウォーク + 富山でのフィナーレイベント。 公式HP
東京タワー 10月1日(水) ピンクリボンデーのライトアップ + ドローン演出。 ※詳細未確認(東京タワー公式をご確認ください)
東京スカイツリー 10月1日(水) ピンク色の特別ライティングが点灯。 ※詳細未確認(スカイツリー公式をご確認ください)

※イベント情報は予定であり、変更の可能性があります。必ず各公式サイトをご確認ください。


個人でもできるアクション

ピンクリボンに参加する方法は、寄付やイベント参加だけではありません。 
「検診を受けること」そのものが最も身近なアクション
です。
自分の健康を守ることはもちろん、大切な人に声をかけることも大きな一歩。

乳がんは早期発見で治療の選択肢が広がります。
年に一度の検診を生活の中に組み込むことが、自分自身への贈り物となるはずです。


※本記事は2025年9月時点の情報をもとに作成しています。最新の開催日程や詳細は、各イベントの公式ホームページをご確認ください。